「ハンドリフトを買いたい」と検索すると商品が山ほど出てきて、1t・1.5t・2tの違いやフォーク長、低床式といった言葉に迷う方が多いはずです。さらに似た名前の「ハンドリフター」が混ざり、どれが自社の現場に合うのか分かりにくくなります。本記事ではパレット寸法→能力→低床→手動/電動→ハンドリフターとの違いの順で、選ぶための判断軸を一気通貫で整理します。
ハンドパレットは何を基準に選ぶ?
よくある失敗が、いきなり「2tあれば安心」と能力から決めること。実際は、フォークが運ぶパレットに合っていなければ能力が大きくても使えません。選定はこの3ステップで進めると整理できます。
選び方3ステップ表
| ステップ | 確認すること | ポイント |
|---|---|---|
| ① パレット寸法 | 運ぶパレットの長さ・幅・フォーク差込口 | フォーク長が合うか、安定して持ち上がるか |
| ② 能力 | 荷物+パレットの最大重量 | 余裕を持った能力を選ぶ |
| ③ 特殊条件 | 低床パレット・狭所・段差の有無 | 必要なら低床式・小型機を検討 |
最も見落とされやすいのが①です。次章からフォーク長・能力・低床の順に見ていきます。
フォーク長はどう選ぶ?短い・標準・長いの違い

- 短すぎる:パレットの先までフォークが届かず、持ち上げたとき不安定・荷崩れしやすい。
- 長すぎる:フォークがはみ出し、狭い通路や対面のパレットにぶつかる・取り回しが悪い。
安定の目安として、パレット長はフォーク長のおおむね120%以内が望ましいとされています(Toyota L&F資料)。フォーク長1000mmなら、パレット長は1200mm程度までが扱いやすい範囲、という考え方です。
フォーク長早見表(考え方の目安)
| フォーク長のタイプ | 向くパレット | 主な現場 |
|---|---|---|
| 短め(〜900mm前後) | 小型・短いパレット | 狭い通路、小ロット、店舗バックヤード |
| 標準(1000〜1150mm前後) | 一般的な国内標準パレット | 多くの倉庫・工場の汎用運搬 |
| 長め(1200mm前後〜) | 大型・長尺パレット | 大判パレット、長尺物の搬送 |
数値はあくまで考え方の目安です。実際のフォーク長・適合パレットは各商品の仕様でご確認ください。
トラスコは同じ能力でもフォークサイズの異なるモデルがあります。
フォークサイズ違いで選ぶ(1.5t用の例)




※フォークサイズと運ぶパレットの相性を必ず確認してください。
能力(1t・1.5t・2t・3t)はどう決める?
能力(積載荷重)は、載せる荷物だけでなくパレット自体の重さも含めた合計で考えます。木製パレット1枚でも数kg〜十数kgあり、積み荷と合わせると想像より重くなります。
能力早見表(目安)
| 能力 | 想定する荷物の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 1t | 軽め〜中程度の荷 | 小ロット運搬、店舗・小規模倉庫 |
| 1.5t | 一般的な倉庫の荷 | 最も汎用的。多くの現場の標準 |
| 2t | 重めの荷・回転の多い現場 | 製造・物流の主力運搬 |
| 3t | 重量物 | 重量物を扱う工場・資材倉庫 |
能力は定格です。常用荷重に余裕を持たせ、実際の積載は商品仕様の範囲内でご使用ください。
迷ったら、現場で最も重いパレットを基準に一段上の能力が無難です。高頻度の現場ほど余裕が機械の寿命にもつながります。
能力で選ぶ


※適合・付属仕様は商品ページでご確認ください。
低床式はどんなときに必要?

低床式は、地上からフォーク上面までの高さが低いタイプです。AMHA(日本産業車両協会)の説明では、両面パレットやフォークポケット部が低いパレットなど、標準機では差し込めないものに対して使用されるとされています。つまり「特殊な機械」ではなく、標準機が物理的に入らないパレットがある現場のための解決策です。
- 両面使用パレット(裏表どちらも使うタイプ)を運んでいる
- フォークの差込口(フォークポケット)が低いパレットがある
- 標準機を差し込もうとすると、つっかえて入らない・浮かせられない
一般的な片面パレットや差込口が標準的な高さなら低床式は不要です。まず差込口の高さを実測してから判断するのが確実です。
低床式で選ぶ

※お使いのパレットの差込口高さと適合するか、必ず仕様で確認してください。
手動ハンドパレットと電動ハンドパレットはどう使い分ける?
| 観点 | 手動ハンドパレット | 電動ハンドパレット |
|---|---|---|
| 運搬距離 | 短〜中距離向き | 長距離でも負担が少ない |
| 使用頻度 | 中程度まで | 高頻度・連続作業向き |
| 作業者の負担 | 重い荷・長距離で大きい | 大幅に軽減 |
| 導入コスト | 抑えめ | 高め(充電等の運用も必要) |
| 向く現場 | 小〜中規模、たまの運搬 | 大規模倉庫、毎日大量に運ぶ現場 |
判断の目安は「距離 × 頻度 × 重さ」。長い通路を1日に何往復もする、重いパレットを連続で運ぶ現場では、電動が負担と作業時間を大きく減らします。人手不足が深刻な現場ほど費用対効果は高くなります。
電動で選ぶ(TRUSCO E-TRA)


※充電・運用条件や対応パレットは商品仕様でご確認ください。
ハンドパレットとハンドリフターの違いは?

ハンドパレット vs ハンドリフター比較表
| 項目 | ハンドパレット | ハンドリフター |
|---|---|---|
| 主な用途 | パレットを水平に運搬する | 荷物を昇降させ高さを合わせる |
| 動きの中心 | 前後の移動(搬送) | 上下の昇降(リフト) |
| 持ち上げ高さ | わずかに浮かせて運ぶ程度 | 作業しやすい高さまで上げる |
| 向く作業 | 倉庫内のパレット移動 | 荷の積み降ろし、組立・梱包の高さ合わせ |
| 能力の目安 | 1t〜3t など大きめ | 数十kg〜数百kg が中心 |
使い分けの基本は「運びたい」のか「上げ下げしたい」のか。運ぶならハンドパレット、高さを合わせたいならハンドリフターです。
ハンドリフター(昇降・高さ合わせ用)




※昇降高さ・テーブル寸法・能力は商品仕様でご確認ください。
現場別に見る|トラスコのハンドパレット選び方
現場別早見表
| 現場・状況 | 向きやすいタイプ | 重視する仕様 |
|---|---|---|
| 店舗バックヤード・小規模倉庫 | 1t・コンパクトフォーク | 取り回し・小回り |
| 一般的な倉庫の汎用運搬 | 1.5t・標準フォーク | 汎用性・パレット適合 |
| 重量物を扱う工場 | 2t〜3t | 能力・耐久性 |
| 大判・長尺パレット | ワイド/ロングフォーク | フォークサイズ適合 |
| 両面・低床パレットがある | 低床式 | 差込口の高さ適合 |
| 長距離・高頻度の運搬 | 電動ハンドパレット | 負担軽減・作業時間短縮 |
| 高さ合わせ・積み降ろし | ハンドリフター | 昇降高さ・テーブル寸法 |
一般的な目安です。実際の選定は運ぶパレット・荷物・現場環境・商品仕様に基づいて行ってください。
複数タイプの現場を持つ会社では、現場ごとに最適機を分けるのが結局いちばん効率的です。
法人導入でよくある失敗例
- 能力から先に決める:2t機を買ったがフォークがパレットに合わず不安定。
- パレット寸法・差込口を測っていない:標準機が入らず低床式を買い直し。
- フォーク長が長すぎ/短すぎ:はみ出して取り回しが悪い、または短くて不安定。
- 全現場を1台で統一:小規模には大きすぎ、重量物には能力不足で両方不満。
- 手動で押し切る:長距離・高頻度で負担が大きく、結局電動を追加導入。
防ぐコツは ①パレットを実測 → ②荷物+パレットの最大重量 → ③差込口高さ・現場環境 → ④合う機種 の順。商品起点ではなくパレット起点で選ぶのが鉄則です。
おすすめ候補の見方|TRUSCO商品導線
- まず試したい汎用機:1.5t用 L1050×W550mm(168791)
- 小型・狭所中心:1.5t L850×W520mm(168790)/1t L850×W460mm(168793)
- 大判パレット:1.5t L1220×W685mm(168792)
- 重量物:3t用(168806)/2t PK付(168809)
- 入らないパレット:1t 低床(168819)
- 負担軽減・高頻度:電動 E-TRA(213521 / 213524)
最終的な適合は、パレット寸法・差込口高さ・荷物重量の組み合わせで決まります。ラインナップ全体は一覧から見比べられます。
運搬作業では足元の安全も大切です。重いパレットを扱う現場では、つま先を守る安全靴・プロスニーカーもあわせて見直しておくと安心です。
あわせて検討したい安全靴・プロスニーカー




※規格区分(JIS/JSAA)や適合は商品ページでご確認ください。安全靴の選び方はこちら。
導入前チェックリスト
- 運ぶパレットの長さ・幅を実測したか?
- フォーク長はパレット長の120%以内の目安に収まるか?
- 荷物+パレットの最大重量を確認し、余裕ある能力を選んだか?
- パレットの差込口(フォークポケット)の高さを測ったか?(低床要否の判断)
- 両面パレット・低床パレットを使っていないか?
- 運搬の距離・頻度・重さから手動/電動を判断したか?
- 「運ぶ」のか「昇降」なのか目的を整理したか?(ハンドパレット/ハンドリフター)
- 通路幅・段差など現場環境に機体が合うか?
- 必要台数・納期・予算を確認したか?(在庫は変動するため早めに)
よくある質問(FAQ)
ハンドパレットは何から選べばいいですか?
フォーク長はどう決めればいいですか?
低床式はどんなときに必要ですか?
1tと1.5t、2tはどう違いますか?
ハンドパレットとハンドリフターの違いは?
手動と電動はどちらがいいですか?
まとめ
トラスコのハンドパレット選びは、順番がすべてです。
- ・能力より先にパレット寸法。フォークが合わなければ能力は活きない
- ・フォーク長はパレット長の120%以内が安定の目安(Toyota L&F資料)
- ・能力は荷物+パレットの合計で考え、一段上を選ぶと安心
- ・低床式は“標準機が入らないパレット”の解決策。差込口の高さを実測して判断
- ・手動/電動は距離×頻度×重さで。ハンドパレット=運搬、ハンドリフター=昇降と役割が違う
仕様・適合・在庫は変動するため、最終的な選定は各商品ページの仕様と手持ちパレットを照らし合わせ、使用条件・現場ルールを確認のうえご判断ください。
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運営:株式会社トレード(グリーンクロスグループ)|本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。価格・在庫・仕様・適合は変動・個体差がある場合があり、最新情報は各商品ページでご確認ください。安全な使用方法や使用条件、現場で求められる仕様については、メーカー仕様・使用条件・現場ルールに従ってください。
